商品写真の著作権、出品者が知るべきこと
商品写真の権利は誰のものか、仕入先やストック画像は使えるか、盗用されたらどうするか。出品者向けに要点を整理し、いちばん安全な自前撮影までご案内します。
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いまこの瞬間もどこかのマーケットプレイスで、誰かが競合の商品写真を右クリックして保存し、自分の出品ページに使おうとしています。悪気はないのでしょう。写真はただそこにあるのですから。ですがその画像には持ち主がいて、無断で使えば出品を、アカウントを、場合によってはそれ以上のものを失いかねません。
画像の権利と聞くと、立派な椅子に座った弁護士の話のように思えますが、核心にあるルールは拍子抜けするほど単純です。しかも、いちばん安全な戦略が、たまたまいちばん安上がりでもあります。始める前にひとこと。ここにあるのは学習のための情報であって、法的助言ではありません。実際に争いになったときは、本物の弁護士に相談してください。
商品写真の権利は誰のものか
原則として、シャッターが切られたその瞬間に、撮影した人が著作権を持ちます。米国をはじめほとんどの国では保護は自動的に発生し、登録も、©マークも、透かしも必要ありません。
このルールは、よくある思い込みをいくつかひっくり返します。
- 商品を所有していても、写真を所有していることにはなりません。 まったく同じミキサーを売ることはできますが、そのミキサーを撮った競合の写真は、あくまで競合のものです。
- 「公開されていた」は許可ではありません。 ネット上で見られることと、再利用が許諾されていることは、まったく別の話です。
- クレジットを入れても解決しません。 出典へのリンクやタグ付けは礼儀であって、ライセンスではありません。
- カメラマンに依頼しても、権利は自動的には移りません。 書面の取り決めで別に定めない限り、料金を払ったフリーランス側が著作権を持ち続けるのが通常です。だからこそ、契約書に書いておきましょう。

自分で撮った写真でもなく、撮った人からの書面の許可もないなら、その写真は使えないものと考えてください。
他の出品者やメーカーの写真は使えるのか
競合の写真をコピーすることは、マーケットプレイスに敵と見なされるいちばんの近道です。主要なプラットフォームには例外なく、知的財産権の侵害を申し立てる窓口があります。申立てが1件あれば出品が取り下げられ、繰り返せばアカウントごと失いかねません。
メーカーの写真はグレーゾーンです。あの洗練された画像はブランドが作った、あるいはブランドのために作られたものであり、権利はブランドにあります。正規販売店に公式画像の使用を認めているメーカーもありますが、何も言っていないメーカーも多く、それは「はい」と同じではありません。ブランドの写真を使いたいなら、確認を取り、その回答を書面で残しておきましょう。
ドロップシッピングをしている方は、なおさらです。仕入先の写真はあまりに自由に出回っているため、仕入先自身が権利を持っていない場合すらあります。書面での許可(メールでも構いません)を取りましょう。できればサンプルを取り寄せて、自分で撮り直すほうが確実です。おまけに、同じ商品を売る他店とまったく同じ見た目の出品ページから抜け出せます。
中古品を扱っているなら、借りてきた写真は二重に間違いです。買い手は、傷も含めた実物そのものを見たいと思っています。上手に撮るコツは中古品の出品写真のガイドにまとめています。
ストック写真のライセンスは出品ページまで及ぶのか
及ぶこともありますが、それはライセンスを読んだ場合に限ります。出品者がつまずくのは、次の2点です。
- エディトリアルか、コマーシャルか。 エディトリアル利用のライセンスが付いた画像は、報道や論評のためだけのものです。何かを売るために使えば、それだけでライセンス違反です。
- コマーシャルでも無制限ではありません。 標準的なライセンスでは、商品やテンプレート、転売する品物に画像をどう使えるかが制限されていることがよくあります。また多くのマーケットプレイスは、メイン画像に実際に発送する品物が写っていることを求めています。ストック画像に頼る前に、そのプラットフォームの最新の公式ガイドラインを確認してください。
短くまとめるなら、ストック写真はバナーやブログ記事を彩るのには使えますが、出品ページの商品写真には、あなたの商品が写っているべきだということです。
自分の写真を盗まれたときにすること
他人の写真を守っているのと同じ自動的な著作権が、あなたの写真も守っています。競合に画像を持っていかれたら、次のように進めます。
- 記録を残します。 侵害している出品ページを、日付とURLがわかる形でスクリーンショットに残します。
- まず頼んでみます。 「その写真は私のものなので、削除してください」と丁寧に伝えるだけで、驚くほど多くのケースが解決します。
- プラットフォームの報告フォームを使います。 Amazon、eBay、Etsyをはじめ主要なマーケットプレイスには、権利者向けの知的財産権の報告窓口が用意されています。
- DMCAを知っておきます。 米国のデジタルミレニアム著作権法(DMCA)では、著作権者がウェブサイトやそのホスティング事業者に正式な削除通知を送れます。ただし内容は正確に。虚偽の申立てには、それ自体に法的なリスクがあります。
予防にも役割はあります。透かしは本気の盗用者を止められませんが、軽い気持ちのコピーについては割に合わなくさせます。その損得は商品写真に透かしは必要かで検討しています。
いちばん安全な道は、自分で撮ること
よい知らせがあります。オリジナルの商品写真は、いまがいちばん作りやすい時代です。最近のスマートフォンなら出品写真には十分ですし(スマホとカメラの比較をご覧ください)、昔から難所だった背景も、いまやソフトウェアで片づく問題になりました。

そこそこの光のもとで、どんな台の上でもいいので商品を撮り、あとはremover.bgに背景を任せてください。髪や毛のような難しいエッジでもきれいに抜けます。そこに純白の背景でも、ブランドカラーでも、リアルな影を添えたカスタムシーンでも自由に置けます。どのピクセルもあなたのものです。読むべきライセンスも、追いかけるべき許可も、削除請求におびえる気持ちもありません。
オリジナルの写真は、法的に安全なだけではありません。競合が絶対に手に入れられない、唯一の画像でもあります。
まとめ
- 原則として、写真の権利は撮影者にあります。 ほぼすべての国で自動的にそうなり、書面の取り決めで別に定めない限り変わりません。
- 競合・メーカー・仕入先の画像は、書面の許可なしに使い回さないこと。
- ストック写真のライセンスを読むこと。 エディトリアル利用の画像を出品ページに使ってはいけません。
- 写真を盗まれたら、記録を残し、プラットフォームに報告し、DMCAという手段があることを思い出してください。
- 自分で撮ること。 スマートフォンと良い光、そしてきれいなデジタル背景があれば、借りてきたピクセルにはいつでも勝てます。
法的助言ではありませんが、とても実用的な助言です。


