座ったまま撮る商品写真|椅子から4カット
回転台・傾けたボード・スマホスタンドで、正面、斜め、背面、ディテールを座ったまま撮る方法。
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商品撮影のガイドは、そのほとんどが、床に膝をついてフラットレイを撮り、テーブルのまわりを一周できる体を前提にしています。車いすを使っている人、股関節が膝立ちに耐えられない人、術後6週間でデスクチェアに座って仕事をしている人にとって、それは、誰がクリックするかを決める販売の肝心な部分から締め出されることを意味します。
けれど、そのどれも必要ではありません。商品を売る角度――正面、斜め45度、背面、そしてラベルの読み取れる寄り――は、床ではなく商品を基準にした角度です。商品を自分の高さまで持ち上げれば、そのすべてが椅子から手の届く範囲に入ります。以下の手順はすべて、テーブルの高さで、スマートフォン1台で完結します。
自分ではなく、商品を動かす
まわりを歩く代わりに、被写体のほうを回します。

回るものの上に商品を置きます。回転トレー、ケーキ用のターンテーブル、キャスター付きの鉢スタンドなど。椅子を差し込めるテーブルを使い、商品の中央がだいたい目線の高さに来るようにします。それ以外のもの――背景に使うもの、粘着ローラー、スマホスタンド――は、腕を伸ばして届く半円の中に並べます。撮影の途中で何かを取りに行けば、その撮影はそこで終わってしまいます。
カメラは手ではなくスタンドで支えましょう。卓上三脚か、テーブルの縁に留めるグースネッククランプなら高さが固定されるので、どのカットも同じ画になり、10枚目になっても腕が疲れません。
傾けたボードがフラットレイの代わりになる
フラットレイ――ジュエリー、プリント、コスメ、小さなハンドメイド作品の定番とされる撮り方――は、カメラを面の真上に構える必要があります。椅子からでは手が届かないか、届いてもその姿勢を保ち続けるのがつらいはずです。手術後の回復期にある方や関節の疾患を抱えている方は、そもそもどこまで手を伸ばしてよいか、主治医の指示に従ってください。
やり方を裏返しましょう。フォームボードを本の山に立てかけ、イーゼルのように後ろへ傾けます。その上に商品を寝かせ、まっすぐ正面から撮ります。傾けるのはボードの役目で、カメラは自分の自然な高さのままです。ずれるものには粘着タック(練り状の粘着材)を少し付けるか、傾きを浅くします。小さくて光沢のある商品には固有のクセがあり、それはジュエリー撮影ガイド|小さく光る商品を売れる写真にで扱っています。
4つの角度を、すべて椅子から
どの商品でも同じ順番で。動くのは回転台だけです。

- 正面。 真正面から、カメラは商品自身の中間の高さに合わせます。
- 斜め45度。 回転台を45度ほど回し、正面と側面が同時に見える角度に。平たい商品にも立体感が出ます。
- 背面。 同じ方向へ回し続け、背面がカメラを向くまで。正面から180度、つまり斜め45度の位置からさらに135度です。背面のカットがないと、買い手は反対側に何があるのかと気になります。
- ラベルやディテール。 自分が近づくのではなく、商品をカメラのほうへ寄せます。縫い目、刻印、洗濯表示、そして正直に写した傷。
1枚目に何を置くべきかはマーケットプレイスごとに異なり、その規定は自分の習慣より優先されます。Amazonはメイン画像について細かく定めていて要件も改訂されるので、出品前にSeller Central Helpで確認してください。閲覧にはセラーアカウントへのサインインが必要です(Amazon商品画像の要件|白背景ルールと作り方にまとめがあります)。ハンドメイドの販売者には別の慣習があり、売れるEtsy商品写真の撮り方|5枚の型と背景の作り方にまとめています。
画面の中に、大きさを伝えるものが何もない
座ったままのセットアップでは、商品が画面いっぱいに写った真正面のカットになりがちで、大きさを測る手がかりが隣に何もありません。そのため買い手は、実物より大きいものとして受け取りかねません。届いて期待外れなら返品になり、マーケットプレイスによっては送料はこちら持ちです。
そこは先回りして補います。1枚には大きさの基準を入れ――硬貨、メジャー、自分の手――説明文には形容詞ではなく数値で寸法を書き、1カットはテーブルの縁が入る程度に引いて撮っておきます。
手の届かない仕事は、背景に任せる
撮影コーナーを作るというのは、床のスペースを空け、背景紙を壁に貼り、たるんだら裏へ回るということです。その仕事は省きましょう。テーブルの後ろにすでに立っているもの――ドア、戸棚、何もない壁――を背景にして撮り、商品と背景になる面のあいだに距離をとって輪郭がはっきり出るようにし、背景はあとから差し替えます。

remover.bgは商品を切り抜き、単色や自分で指定した色、あるいは写真の上に置きます。3日かけて3つのテーブルで撮ったカットが、ひとつの背景を共有できるのはこのためです。撮影中は光だけ一定に保ってください。背景はあとから直せますが、光は直せません。やわらかい影を付けると、商品が宙に浮いているようには見えなくなります。
ウェブ版のほかにモバイルアプリもあるので、写真をスマートフォンから出す必要はありません。アップロードは25 MBまでで、PNG、JPEG、WebPに対応しています。トリミングや水平の調整は、その前に、スマートフォン標準の写真編集アプリで済ませておきましょう。
組んだまま置いておく
このセットアップで本当に手間がかかるのは撮影ではなく組み立てです。だから、ばらさないでください。回転台も、傾けたボードも、スマホスタンドも、そのままの位置に。テーブルを別の用途にも使うなら、位置をテープで印しておきます。何も動かなくなれば、構図は体が覚えます。商品を置いた時点で、もう決まっているのです。


