商品写真に自分の影を落とさないコツ
手持ち撮影では、自分が光と商品のあいだに入ってしまいます。背景に落ちた影は背景ごと消せますが、商品に落ちた影は消えません。
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スマートフォンをテーブルの上にかざして構図を決めると、プレビューは目で見ていた光景よりも濁って写ります。動いたのは自分だけなのに、さっきまで商品に当たっていた光は、いまや自分の手の甲の上にあります。
これは自宅での商品撮影でもっともよくある照明トラブルのひとつでありながら、ほとんど名前が付けられていない問題でもあります。邪魔をしているのは自分自身なのです。窓ひとつ、ランプひとつという環境では、光源から被写体まで一本の道筋しかなく、手持ち撮影はその道筋の上に自分を置き続けます。
まず、自分がいま見ている影が二種類のうちどちらなのかを見極めましょう。一方は何の手間もかかりません。もう一方は永久に残ります。
見逃していい影と、見逃せない影
背景の上に落ちた影は、いくらでも取り除けます。商品の輪郭の外側にあるので、肩が画面の隅に落とした帯状の影も、背景ごと消えていきます。そのフレームをremover.bgに通せば、切り抜きは商品の輪郭に沿って進み、外側にあるものはすべて消えます。Amazonでは出品のメイン画像を純白の背景——RGB 255, 255, 255——にする決まりがあり、追加画像には別の背景を自由に使えます。最新の規定は、撮影前にセラーセントラルで確認してください。撮影の時点でこの決まりを破ってしまう肩の影も、手間なく直せます。
商品の上に落ちる影は、まったく別物です。被写体の後ろにあるのではなく、その内側にあり、生地やラベルと同じピクセルに記録されていて、切り抜きと一緒にどんなレイアウトにも付いてまわります。背景削除はレタッチではありません。オブジェクトの削除も、色補正も、商品の一部として記録された影を持ち上げて消すことも、いっさい行いません。しかも、エッジの位置を見極めにくくします。輪郭を横切る暗い帯が境界そのものを隠してしまい、それは自分の目にも、そのフレームを読み取るものにとっても同じです。
真上から撮るフラットレイがいちばん厄介な理由
真上から撮ると、この問題は避けられません。テーブルにレンズを向けるには、その真上に自分がいる必要があり、頭も肩も腕もスマートフォンも、光と被写体のあいだに入ってしまいます。真上からのフラットレイで、体がその一直線から偶然外れていることはほとんどありません——それは意図して作り出すものです。

近づくほど事態は悪化します。大事なのは、商品の側から見て光源のどれだけを自分が覆い隠しているかです。腕を伸ばした距離なら光の一部を遮るだけですが、小さなランプに顔を近づければ、そのほとんどを覆ってしまえます。大きな窓の光は自分の体を回り込んで届き続けますが、裸電球は自分がその前を横切った瞬間に商品側からは消えてしまいます——これは硬い光と柔らかい光のルールを、自分の体という障害物に当てはめたものです。
シャッターを切る前に、自分の影を見つける
テーブルを目で見ただけでは、自分の影を正しく判断できません。目はすぐに明るさに慣れてしまうからです。プレビューで確認しましょう。
- スマートフォンを30cmほど上げ下げしてみます。手を引いたときに商品の上面が明るくなるなら、暗かった原因は自分自身です。
- セット全体の30cmほど上で、手のひらを平らにしてゆっくり動かしてみます。やわらかい形が商品の上を横切る場所こそ、自分の影が落ちる場所です。
- 輪郭に沿って、自分が動くと一緒に動くやわらかい暗い帯がないか見てみます。小道具の影は、その場から動きません。
動かすべきは、足ではなく光
横に一歩ずれても、障害物がひとつ別の障害物に変わるだけで、気づかないうちにまた光の通り道に戻ってしまいます。代わりに光源そのものを動かし、光源から商品への道筋が自分を外れるようにしましょう。

- ランプを自分の頭より高い位置に上げる。 カメラの上、そして後ろから来る光は、肩を突き抜けるのではなく、肩の上を越えてテーブルに届きます。
- 窓に向かって撮るのではなく、窓を横切るように撮る。 窓をカメラの軸に対して90度の位置に置き、自分は光の通り道の脇に立つようにします。
- 光源を大きくする。 大きく近い光源は、一部を遮る障害物の周りに回り込みますが、小さく遠い光源はそうなりません。ライトテントはまさにこれを実現しつつ、手を差し入れる開口部も残してくれます——白背景の作り方と比べて選ぶといいでしょう。
屋外でも同じ理屈が、はるかに大きな光源である空の下で成り立ちますが、木漏れ日はまだら模様になって輪郭を台無しにしてしまいます——代わりに屋外で撮る商品写真にあるように、建物の影を使いましょう。
カメラの角度ごとに、どこに立つか
光源は窓ひとつだけと仮定します。

- 真上から撮るフラットレイ。 窓がフレームの上端に来るようテーブルの向きを変え、自分は下端に立ちます。影は窓から遠ざかる向きに落ち、ほとんどがフレームの外に出ます。何か影が写り込んでも、それは背景の上なので問題になりません。
- 45度の斜め撮り。 窓を一方の側に置き、自分は反対側からカメラを構えます。自分の影越しに撮るのではなく、光が当たっている面に向けて撮ります。
- 正面からのアイレベル。 窓をレンズの軸に対して90度の位置に置くと、商品の正面にまっすぐ立っても、影は窓から離れる横方向に落ち、セットの外に出ます。
- 寄りのディテールカット。 いちばん難しいパターンです。近づくこと自体が目的だからです。広めに撮ってトリミングするか、セルフタイマーを使って自分は外れましょう。
撮る前に、最後のひと目
まず商品の表面に自分のシルエットが映り込んでいないか、次に輪郭を、そして背景を確認します。影が背景の上にしかなければ、そのままシャッターを切りましょう。
完成した画像に必要な、商品を地に着けて見せる影は、きれいな切り抜きにあとから加えます。それは方向もやわらかさも自分で選べる、自然な影を付ける方法という独立した工程です。商品の上に自分が落としてしまう影だけが、唯一取り消せない影なのです。


