取っ手や隙間に背景が残る理由
マグの取っ手の中や椅子の桟に背景が残る理由と、隙間をきれいに抜くための4つの撮影習慣を解説します。
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淡い色のテーブルの上で撮ったマグカップが、きれいに切り抜けた。縁はきれい、底のエッジもくっきり、シルエットのどこにもふち残りが出ていない。ところが紺色のバナーに載せた瞬間、それは現れます。取っ手の内側に浮かぶ白い楕円――ちょうどテーブルが写っていた場所です。
その残りは、エッジの失敗ではありません。囲まれた負の空間です。取っ手の中の穴、椅子の桟のあいだの隙間、バッグのストラップの内側にできる三角形、はさみの指を入れる輪、チェーンのコマのあいだからのぞく光。外側の輪郭には一度も触れないまま、商品を透かして見えている背景です。
これには別の診断が要ります。輪郭がぎざぎざになる原因とは違いますし、直し方も違います――そしてその大半は、アップロードより前に済ませるものです。
内側の穴が外側のエッジより難しい理由
物体の外側では、連続した境界の片側に背景の広い面が広がっています。手がかりは豊富です。取っ手の内側では、それが逆になります。まわりをぐるりと商品に囲まれた小さな領域を、商品ではないと読み取らなければなりません。
その領域があいまいなとき――ピクセルが少なすぎる、商品と同じ色みである、影に沈んでいる――頼れるものははるかに乏しく、あいまいな部分は残されやすくなります。隙間がきれいに抜けるかどうかは、撮影の段階でそのあいまいさを消せるかどうかで決まります。
原因その1:隙間が画面のごく一部しか占めていない
キッチンの反対側からマグカップを撮り、作業台まで画面に入れてしまえば、取っ手の開口部は画像のほんのひと筋で終わります。

画面を商品で埋めましょう。カメラを近づけて、被写体が写真の大部分を占め、背景は控えめな余白として残る位置まで寄ります。これは撮影時にしかできません。あとからスマートフォンの写真編集でトリミングしてもディテールは増えないので、隙間は細いまま、画面上で大きくなるだけです。
ファイルは、縮小したコピーではなくカメラから出てきたそのままを送ってください。アップロード前に捨てられたディテールは、はじめから隙間の中にありません。アップロードできるのはPNG、JPEG、WebPで、25 MBまでです。RAWで撮っているなら、まずお使いの写真ソフトから書き出しましょう――WebPは、同等のJPEGより小さいファイルサイズでディテールを保てます。
原因その2:透けて見えるものが商品と同じ
白いテーブルの上の白いマグカップは、取っ手の中まで白です。木の床に置いたウォールナットの椅子は、桟のあいだの隙間がウォールナット色の床で埋まっています。外側のエッジはそれでも機能します――商品は影を落とし、輪郭も見えているからです。しかし内側には、切り分ける手がかりが何もありません。
セット全体を変える必要はなく、開口部から見える範囲だけで足ります。椅子の後ろの面に色紙を1枚敷く、マグカップの取っ手の下に中間グレーのカードを差し込む。たいていはそれだけで解決します。ジュエリーは極端な例で、コマのあいだの隙間はコマそのものより小さくなります。ジュエリー撮影ガイド|小さく光る商品を売れる写真にで扱っている作法は、細い開口部すべてに当てはまります。
元の写真で開口部が分かれていれば、あとは早いです。remover.bgにアップロードすれば、輪郭と一緒に囲まれた隙間も抜ける可能性がぐっと高くなります。そのうえで背景を単色や任意の色、自分の写真に差し替えましょう。
原因その3:隙間が影で埋まっている
バッグを背景に押しつければ、ストラップの内側は暗く落ちます。その隙間はもう背景でも商品でもなく、黒いくさびです。そして暗い商品の中にある暗いピクセルは、商品の一部として読まれます。

開口部に光を入れましょう。
- 商品を背景から十分に手前へ出し、背景を別に照らせるようにする。
- 箱などに載せて持ち上げ、下からも内側へ光が回るようにする。
- メインライトの反対側に2灯目か白いカードを置き、影を起こす。
- 曇りの日に窓辺で撮る。多くの方向から開口部に光が入ります。
開口部をレンズのほうへ向ける
真横から撮った取っ手は、幅数ミリの隙間でしかありません。マグカップを15度か20度回せば、開いた楕円になります。椅子を斜め前に向ければ桟の隙間は広がります。はさみは少し開く。バッグは、ストラップが本体から離れて輪を描くように吊るす。

閉じたままでも、コントラストのある紙の上に平らに置いたはさみは、指を入れる輪それぞれにくっきりした色の円を作りますし、刃を開けばそのあいだの隙間も広がります。開口部を向けることは、ほかのどの一手よりも効きます。髪の毛ほどの隙間が、実際に面積のある領域に変わるからです。
輪郭ではなく、隙間を確認する
隙間が埋まったまま公開されてしまうのは、白いページの上で切り抜きを確認するからです。そこでは、残った白い部分は見えません。
承認する前に、彩度の高い中間色の上に切り抜きを置き、すべての開口部を拡大して見てください。残っているものは自分から名乗り出ます。remover.bgで写真に自然な影を付ける方法で影を足したあとにも、もう一度確認しましょう。埋まった隙間の後ろに落ちる影は、見るからにおかしくなります。ステッカーや印刷用に書き出すなら、背景を透過したPNGを数秒で作る方法の手順にも、この確認を組み込んでください。
撮影で直す
隙間を通る光、その後ろのコントラスト、レンズのほうへ向けた開口部、画面を埋める商品。どれもお金はかかりません。自分がどこに立つか、商品の後ろに何を置くか、それだけの話です。この4つを撮り方に組み込めば、あの残った楕円がバナーに届くことは二度とありません。


