セット商品の撮り方|切り抜きでバラけない並べ方
セット商品の背景を削除すると、商品がバラバラに浮いて穴だらけに。重ねて並べる、やわらかい光を1つ、影も1つ。ひとかたまりの被写体に見せる撮り方と切り抜きの確認手順を解説します。
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12本組のドライバーセット。3ステップのスキンケア。キャンドルとマグカップ、コーヒーのスティック2本を詰めたギフトセット。1点ずつなら、どれも簡単な撮影です。ところがまとめて撮ると、セット商品の出品画像にありがちな失敗が起きます——背景を削除したとたん、真ん中に穴の空いた商品がバラバラに浮かぶのです。
セットは被写体ではありません。工具が並んだトレーを1つのものとして見られるのは、それがキットだと知っているからです。背景削除が読むのはピクセルで、プライヤーとニッパーの間に見えているテーブルの帯は背景です。だから正しく削除されます。6つの被写体を撮って、1つを求めたわけです。
つまり作業はシャッターを切る前にあります。グループが1つの物体としてふるまうように、並べて、光を当てるのです。
意図的に重ねる
どの品も、隣のどれかに触れるか重なるようにします。指1本分の隙間を等間隔に空けて並べたボトル5本は、5本バラバラのボトルになって返ってきます。肩の部分が重なるように向きを変えましょう。

平置きのキットなら、小さいものを大きいものの根元に立てかけたり、サシェを箱の下に半分もぐらせたりします。ギフトセットでは、それぞれを手前のものの後ろに少しずつ隠します。判定方法は、グループの周りを1本の途切れない輪郭でなぞれるかどうか。なぞれるなら、1つの形として切り抜けます。
大きく空けた隙間は問題ありません——取っ手の輪の内側の穴はネガティブスペースとして読まれ、透過しても自然に見えます。困るのは、小さな隙間が点々と散らばっている状態です。出品画像のサイズで見ると、輪郭がギザギザに崩れます。
すべての品を同じピント面に置く
被写界深度は静かな刺客です。奥行き方向ではなく画面の横方向にグループを広げ、どの品もレンズからほぼ同じ距離になるように並べます。カメラならf/8が浅い配置の出発点として安全です——全体にピントが届く深さがあり、絞りすぎて回折でエッジが甘くなることもありません。カメラを固定してあれば、シャッタースピードが遅くても損はしません。スマートフォンではポートレートモードをオフにします——奥の品がぼけると、切り抜きのエッジが曖昧でにじんだものになります。三脚か本を積んだ台に固定し、カメラアプリで選べるいちばん短いセルフタイマーで撮れば、シャッターを押したときに並べたものがずれません。
品と品の間に落ちる影に注意
裸電球や明るい窓からの硬い光は、背の高い品から低い品へ長い影を投げます。落ちる先はよりによって隙間です。2つの品をつなぐ暗い帯は、どちらとも判断がつきません。物体の一部として残って品の間にグレーの網を張るか、背景と読まれて隣のエッジを削り取るかのどちらかです。

横からではなく、並べたものの近く、やや上から当たる大きくやわらかい光源を1つ使いましょう。薄い白いカーテンを引いた窓が理想的です。反対側には白いレフ板を立てます。影はそれぞれの品の真下に短く締まって落ちるのが目標で、横に長く伸ばしてはいけません。
斜めに構えず、正面から撮る
セットに印刷された箱やチューブ、ラベル付きのボトルが含まれるなら、斜めから見下ろす構図はすべての印刷面を一度に圧縮してしまいます。検索結果のグリッドで買い物客が目にするサイズでは、大きく傾いたラベルは判読できません。読めないパッケージは、中身を隠しているセットのように見えます。
位置は2つのうち1つを選び、そこから動かしません。いちばん背の高い品の高さから真正面か、小さな品を並べた平置きのキットなら真上からです。真上から撮るときは、センサーを面と平行に保たないと、写り込む四角いものすべてが台形歪みを起こします。どのセットにも同じ位置を使いましょう——ショップとして統一感のあるEtsy商品写真を支えているのと同じ考え方です。
影はグループに1つ、品ごとに1つではない
背景を消したあと、素人の合成だと分かってしまう決め手が、品ごとの影です。キャンドルに接地影があり、その隣のマグカップにも、さらに隣の箱にもある。これはコラージュに見えます。
remover.bgのエディターでは、背景を単色の背景、好きなブランドカラー、あるいは自分で撮った写真に差し替えてから、影を1つだけ加えます。グループが1つの切り抜きになっているので、影は品ごとではなく配置全体の下に落ちます。これが、1つの面に置かれた1つの物体として読ませる決め手です。自然な影を付ける方法ではさらに踏み込んで解説しています。
アップロードの前に切り抜きを確認する
仕上がった切り抜きは、白ではなく中間色の上に置いて確認します。白は、欠けた角も淡いふち残りも隠してしまいます。中間グレーや彩度の高いブランドカラーなら、どちらも見えます。次にサムネイルくらいの大きさまで縮小し、シルエットだけを見ます。輪郭だけでセットに何点入っているか分からないなら、並べ直して撮り直しです。

ファイル形式は用途に合わせます。透過が必要ならPNG、自社サイト向けに同じ画質でファイルサイズを抑えたいならWebP、マーケットプレイスがそれしか受け付けないならJPEGかPNG。アップロードは10 MB以内に収めます。その上にマーケットプレイスのルールが乗ります。Amazonは以前から、メイン画像には販売する商品だけを純白の背景で写し、同梱されない小道具や付属品は入れないよう求めています——飾りのトレーに載せたギフトセットは、その枠には合わないファイルかもしれません。アップロードの前にセラーセントラルで最新の記載を確認してください。Amazon商品画像の要件で順を追って説明しています。100セット規模になれば、背景削除APIが量をさばきます。
並べ方を一度決めて、あとは繰り返す
セット商品で効いてくるのは、1枚の写真の出来ではありません。重ねる、奥行きを浅く、やわらかい光を1つ、正面からのカメラ、影は1つ——この論理を一度固めて使い回すことです。そうすれば、数か月離れて撮った2つのキットも、同じ1時間に撮ったように見えます。


