ビフォーアフター写真の撮り方|効果が伝わるコツ
カメラの位置・高さ・光を固定すれば、変わったのは仕事の成果だけになります。撮影ルール、FTC・ASAの表示ルール、書面での同意まで解説します。
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カーディテイリング業者にとって、最強の営業ツールは料金表ではありません。犬の毛に埋もれた後部座席と、その40分後の同じ座席を並べた1枚です。ビフォーアフターの組み写真がサービス業で効くのは、お客様が本当に買っているもの——変化——をそのまま見せられるからです。
ただし、世に出回るビフォーアフター投稿のほとんどは何も証明していません。「ビフォー」はガレージで撮った薄暗いスマホ写真、「アフター」は別の位置から、日中の明るい場所で、2フィート近づいて、フィルターまで掛かっている。これでは、どこまでが仕事の成果で、どこからがカメラのおかげなのか、見る側には判断のしようがありません。直すのに必要なのは機材ではなく、規律です。
「ビフォー」は公開する前提で撮る
最も多い失敗は、そもそもビフォーを撮っていないことです。作業に集中しているうちに時間が過ぎ、思い出したころには芝は半分刈り終わっています。車から道具を降ろす作業と並べて、到着時のチェックリストに入れておきましょう。
ビフォーは後から撮り直せません。しかも、スマホの画面で最も伝わる角度は、たいてい直感とは違うところにあります。最も状態の悪い箇所を3〜4カット、それに全体の引きを1枚、押さえておきましょう。
被写体以外はすべて固定する
肝心なのは再現性です。カメラが同じ位置に、同じ距離、同じ高さで構えられていれば、変化の理由として見る側が挙げられるものは仕事の成果しか残りません。

次の項目をカードに書いて、車に積んでおいてください。
- 同じ位置・同じ距離 — 床にテープを貼るか、もう一度立てる目印を決めておきます。片方だけピンチズームするのは厳禁です。
- 同じ高さ — 室内なら胸の高さ、ホイールや床なら膝の高さ、人物なら目線の高さです。
- 同じ光 — 天井の照明を点けていたなら、もう一度点けます。1枚目が日陰なら、日陰に戻ってから撮ります。
- 同じ向き — 2枚とも縦、または2枚とも横。片方ずつはやめましょう。
スマホのグリッド表示をオンにして、扉の枠や縁石といった直線を、2枚とも同じグリッド線に合わせます。どんなアプリを使うより確実です。
主張は正直に保つ
広告の規制当局は、ビフォーアフターの画像を作品ではなく効果に関する主張として扱います。米国のFTCも英国のASAも立場は同じなので、目を引く1組を軸にキャンペーンを組む前に、自国の規制当局が出している最新のガイダンスを確認してください。FTCの推奨・証言広告ガイドは、広告で示す結果は一般の顧客が通常期待できる範囲を反映すべきだという原則に立っており、「効果には個人差があります」といった曖昧な但し書きだけでは足りない、ともFTCは述べています。ビジネスの登録情報に載せる写真についてGoogleが示しているガイドラインも同じ方向です。ピントが合っていること、明るいこと、大幅な加工や強いフィルターが掛かっていないこと。
ですから、汚れを演出するのも、見栄えのいい角度を2枚目のためだけに取っておくのも、なしです。片方を明るく補正したなら、もう片方も同じだけ明るくします。載せるのは去年の春の奇跡ではなく、平均的な現場です。
撮る前に許可を取る
撮影しているのは、誰かの家であり、車であり、髪であり、体です。許可は書面で、平易な言葉で取り、使う場所を具体的に挙げます——ウェブサイト、Google ビジネス プロフィール、Instagram、紙のチラシ。予約フォームに日付入りの一文を入れる、あるいはメッセージのやり取りを残す形でも実務上の記録になりますが、ルールは国によって異なります。同意は原則として具体的で、かつ撤回できるものでなければならず、人の体を写した写真にはさらに義務が加わることもあります。チェックボックス1つで足りると決めつけず、自分の地域の要件を確認してください。
同意を得ている場合でも、プライバシーに配慮して編集します。番地や表札、郵便物、ナンバープレート、学校の制服、子ども部屋は写らないようにトリミングしましょう。取り下げてほしいと言われたら、議論せずに下ろします。
目が正しいものを比べるように並べる
2枚を同じ構図で撮り、細い間隔を空けて横に並べます。ビフォーが左、アフターが右。縦長のフィードならビフォーを上に置きます。巨大な矢印やキラキラのオーバーレイより、小さな文字のラベルのほうが効きます。

ダイニングチェア、修理したブーツ、整備後の自転車のように、被写体を周囲から取り出せる場合は、2枚とも背景を削除して、同じ単色の背景に置き直します。remover.bgが切り抜きを担当し、髪や毛並みでも破綻せず、処理する画像ごとに同じ背景色——あるいは自前の写真——を指定できます。物体が浮かずに面の上に置かれて見えるよう、やわらかい影を足しましょう。手順は自然な影を付ける方法で解説しています。
その背景は、公開する組み写真すべてで使い回します。統一感は、ばらばらの投稿をポートフォリオに変えます——背景を統一したチーム顔写真と同じ理屈です。カーディテイリングなら車の撮影テクニックにも目を通しておきましょう。車のガラスもきちんと処理されるので、サイドウィンドウ越しに前の駐車場が幽霊のように透けて残ることはありません。
実際に置く場所に合わせて書き出す
Google ビジネス プロフィールが受け付けるのはJPGとPNGで、10 KB〜5 MBの範囲です。推奨は720 x 720ピクセル、250 x 250を下回るものは受け付けません。WebPには対応していないため、自分のサイトでWebPを配信していても、登録情報用にJPEGのコピーを残しておきましょう。Googleは登録情報の写真が実物を表していることも求めています。背景を差し替えた合成は自社サイトやInstagram、チラシに回し、登録情報には撮ったままの組み写真をアップロードしてください。
習慣にする
ここまでの話に、スタジオは1つも要りません。要るのは、直す前の惨状を撮る規律と、平均的な現場を見せる正直さだけです。1か月続ければ、競合には真似のできない証拠が手元に残ります——相手はビフォーを撮っていないのですから。


