WhatsAppビジネスのカタログ写真|小さなタイルで売る
WhatsApp Businessのカタログ写真は小さなタイルで表示され、圧縮も二重にかかります。そのサイズでも伝わる商品写真の撮り方・切り抜き・統一の方法を解説します。
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サンパウロ、ラゴス、ジャカルタ、カラチでは、ウェブサイトを一度も作らないまま商売を続ける小さな店がいくらでもあります。店そのものがWhatsApp Businessのカタログなのです。顧客はプロフィールからカタログを開き、商品タイルの並ぶリストをスクロールし、ワンタップで同じスレッドのまま問い合わせます。カタログも商品ページも購入手続きも、ひとつのアプリの中で完結します。
これが商品写真に求められる仕事を変えます。あなたの写真は、ノートPCの大画面に映えるヒーローバナーではありません。ミドルレンジのAndroid端末のリストに並ぶ小さな正方形であり、隣にはほかの小さな正方形が十数個並んでいます。しかもそのうちの何枚かは、仕入れ先が街じゅうの再販業者に配った、まったく同じ画像かもしれません。さらに顧客がその画像を保存して友だちに送れば、WhatsAppの圧縮を二度目にくぐることになります。役割は狭く明確です。小さく表示され、二重に圧縮されても生き残り、グループチャットの写真ではなく「あなたの店」の写真に見える1枚を作ることです。
タイルは小さい。だから写真は単純に
サムネイルサイズでは、誰も縫い目やラベルの文字を読んでいません。見えているのは形と色だけです。フレーム内のそれ以外の要素はすべて、存在しないピクセルを奪い合っています。

1枚に1商品、商品がフレームの大半を占め、ほかには何も写さない。キーボードやマグカップやケーブルの横で撮った充電器は、タイルサイズでは灰色のにじみにしかなりません。同じ充電器をフラットな背景に単独で置けば、一瞬で伝わります。フレームは詰めて撮りましょう。Metaの仕様が定めているのは最小サイズであって縦横比ではありませんが、グリッドの中で最も収まりが安定するのは正方形です。そうしたいなら、スマホの写真編集で正方形にトリミングしておきましょう。
文字は画像に載せないこと。価格シール、「50% OFF」のバナー、隅に入れた店名は、タイルサイズではつぶれて読めなくなります。価格には専用の入力欄があります。
当て推量ではなく、仕様に合わせて撮る
Metaがカタログの商品画像について公開している確かな仕様はひとつだけです。JPEGまたはPNG、500 × 500ピクセル以上、8 MBまで。これはコマースマネージャ経由で読み込むカタログ向けに書かれたものですが、公開されている唯一の数字であり、どちらにせよ妥当な目標です。ここ10年のスマホならどれでも余裕でクリアできるので、実際に引っかかるのはフォーマットのほうです。
作業用のファイルはカメラのJPEGかPNGのままにして、スクリーンショットのスクリーンショットにしないでください。remover.bgはPNG・JPEG・WebPを25 MBまで受け付け、カタログ用のコピーはPNGまたはJPEGで書き出せます。Metaが名指ししている2つのフォーマットです。
フラットな背景は圧縮に耐え、部屋は耐えない理由
圧縮は、目が最も見落としやすい細部を捨てることで成り立っています。商品の後ろに写った生活感のあるキッチンは、細部のかたまりでしかありません。タイルの目地、戸棚の縁、柄物の布。それらは商品の輪郭のすぐ際でブロック状のノイズに変わり、撮影自体はシャープだったのに商品までぼやけて見えます。

単一のフラットな色には、捨てられる細部がほとんどありません。だから平坦なまま残り、フレームに残った唯一のエッジである商品の輪郭はくっきり保たれます。これが、後ろの部屋を片付けるのではなく、商品を切り抜いて無地の1色に載せるべき理由です。商品撮影の未来はカスタム背景で述べたのと同じ理屈です。
色は一度だけ決めて、すべての商品で使い回しましょう。白に近い色や薄いグレーはほぼ何にでも合います。白やクリーム色の商品が背景に溶けて消えそうなときはミドルグレーが救ってくれます。ブランドカラーを使えば、小さなカタログでもスクリーンショットの中でひと目で見分けが付きます。
仕入れ先の写真を使い回すのをやめる
何人もの手を経て保存と転送を繰り返した仕入れ先の画像は、その一歩ごとに圧縮され、少しずつ確実に劣化しています。圧縮が細部を返してくれることはありません。

工場の写真を載せれば、同じ商品を売るほかの全員も同じ写真を載せます。そしてカタログのどこにも、商品が実際にあなたの手元にあることを示すものが残りません。権利の問題もあり得ます。商品写真は通常、著作権で保護されており、その権利を持つのがファイルを送ってきた仕入れ先だとは限りません。商品を販売する許可が、その写真を転載する許可を自動的に含むわけではないのです。渡された再販条件を確認し、書面で問い合わせましょう。窓際で自分の在庫を撮影し、自分の背景色に切り抜いて載せれば、これらすべてが一度に片付きます。
火曜日の写真を木曜日の写真とそろえる
別の日に別の光で撮った商品は、カメラから出したままでは決してそろいません。光をあとから直すことはできませんが、商品のまわりのすべて——同じ背景、同じ影——を標準化することで、セット全体がまとまって見えます。
- 窓の近くで、商品の側面に光が当たる向きに置き、スマホをしっかりした物に固定して撮る。
- 背景を削除し、決めておいた1色を適用する。
- ドロップシャドウを加え、同じ影の処理をすべての商品に適用する。写真に自然な影を付ける処理をそろえれば、切り抜きが浮いたクリップアートのように見えるのを防げます。
- PNGまたはJPEGで書き出し、カタログに追加する。
調理済みの料理にも同じ規律が効きます。デリバリー料理写真の撮り方の注意点がそのまま当てはまります。商品数が数百に及ぶなら、1枚ずつではなく背景削除APIでプログラムから一括処理するのが現実的です。
スマホの画面で、リストの中で判断する
家にあるいちばん安いスマホで自分のカタログをスクロールし、商品名を読まなくても見分けられるタイルはどれか確かめてください。見分けられなかったタイルこそ、撮り直すべき1枚です。


